2015〜2016年にマストチェック!な、おすすめ邦楽アーティストを特集
近年は国内外問わず、ネットを中心に日々、様々なバンド、シンガー、ダンスミュージックのDJやプロデューサーと目まぐるしく登場するニューカマーなミュージシャン達。その中でも当サイトが「これは!」と思うおすすめなミュージシャンを、今回は邦楽縛りでピックアップ!
注目のおすすめ邦楽アーティスト その1
ヒップホップとジャズをミックスするように「日本のオンナを歌う」、女性シンガー
Nakamura Emi
2016年1月にメジャーファーストアルバムが出るというシンガーのNakamura Emi。このPVは「YAMABIKO」という曲ですが、まぁかっこいいことこの上ない!ヒップホップとジャズをバックグラウンドにしているそうですが、そこにJ-POPらしさみたいなものがピタっとはまったような曲。ラップのようなリズミカルさとフォークソングにも聞こえるようなメッセージ性のある歌詞が、畳み掛けるようにガンガン来る感じがいいですね。声も特徴的で、どこかEGO-WRAPPIN’の中納良恵っぽく聞こえる感じもしませんか?また後ろのオケもジャズヒップホップなノリがかっこいい。PVの音源が無いんですが、「女子達」という曲もかっこよかったんですけどね。イチオシ、おすすめです。
注目のおすすめ邦楽アーティスト その2
新世代・新感覚の日本語、高校生ラッパー
ぼくのりりっくのぼうよみ
なんとも妙な名前がインパクト大なラッパー「ぼくのりりっくのぼうよみ」。名前の割には「棒読み感」少ない感じですが、聴いているとなんとも言えない、浮遊感というか心地よいリリックがいいすね。上のPVは「パッチワーク」という曲のティザー版ですが、ラップにファルセット入れた歌もので、J-POPらしさがちゃんとありつつも、トラックは正統派、メロウ寄りなヒップホップでかっこいい。トラック自体は結構、洋モノ感ありますよね。
今のところのオフィシャルのPV音源はこちらの「sub/objective」という曲のみみたいですが、こっちの曲はサンプラーで組んだような、これまたオールドスクール感とフレーズのチョップが今っぽい、新旧のいいとこを取り出したようなクールなトラックに、流れるような気だるいフロウがかっこいい1曲。「高校生」というのがキャッチフレーズ的にはウケるんでしょうけど、高校生らしからぬとか、高校生の割には、といったものを抜きにして、既に出来上がっちゃってる感、ありますよね。
注目のおすすめ邦楽アーティスト その3
ディスクロージャー×サムスミス的な?最先端ダンスミュージックユニット
City Your City
こちらはトラックメイカーとシンガー2人によるユニット「City Your City」。近年のダンスミュージックといえば世界的にEDMしかないといった感じになって、ようやくJ-POP周りもEDMなノリの曲がお茶の間で聞こえる感じになってきましたが、ここのところの世界のダンスミュージック界のノリも以前のようにシンセ音重ねてミッチリな感がちょっと落ち着いてきた印象ですよね。ディスクロージャーとかDJ Snakeなどのプロデューサーが最近人気がありますが、これらヨーロッパ辺りのダンスミュージックだと、最近は音数をグッと絞ってスカスカにしたトラックに歌ものを合わせるというような曲がヒットしていますが、このCity Your Cityもそんなノリをいち早く取り入れたような音楽ですよね。上のPVは「neon」という曲ですが、この曲もそんなスカスカ感のある今っぽさを感じる1曲。ディスクロージャー×サムスミスの「Omen」っぽさも感じるとこも最先端な感じですよね。それでいて、コード感は日本人好みというか、メロディアスなコードで、その辺にJ-POPらしさを感じて心地よい楽曲。ところで「neon」と「Omen」ってスペルも似ているのは気のせい?
注目のおすすめ邦楽アーティスト その4
おしゃれでいて心地いい、イマドキのシティポップバンド
Awesome City Club
音楽ジャンルでも最近よく聞くワード「シティポップ」。まさにそんな感じの曲が魅力な5人組バンド、Awesome City Club。こちらのPVは「アウトサイダー」という曲ですが、軽快なリズムギターにメロディアスなベースライン、それを盛り上げるストリングス、そしてキャッチーなメロディが聴いててとても心地いい1曲。このバンドは曲によってヴォーカルが入れ替わる変則的なスタイルなんですが、男女のヴォーカルが程よく混じった感じもマル。バンドというと歪んだギターは絶対!みたいなイメージがあるかもしれないですが、こういった軽い感じのバンドサウンドというのもいいですよね。
こちらの曲は「4月のマーチ」という曲ですが、どの曲もバンドのポップさというか、キャッチーさというか、アレンジやメロディがすっ、と入ってくる心地よさを感じさせますよね。バンドとはいえ、ギター、ベース、ドラムス以外にもシンセや打ち込みも使ったりするあたりが、楽曲の振り幅の広さというかアレンジ面でもかっこいいバンド。
ちなみにシンセボーカルのPORINはおしゃれかわいい。
注目のおすすめ邦楽アーティスト その5
オトコ臭くないレッチリ?異色なファンクバンド
カラスは真っ白
「カラスは真っ白」という、何とも今っぽさを感じるインパクトあるネーミングのバンド。インパクトがあるのはネーミングだけじゃなく曲もまたスゴイ。こちらのビデオは『9番目の「?」』という曲ですが、かなりイってますねえ。聴いただけで演奏が難しそうなやっかい極まりないイントロから、その後に続く肩すかしを食らったような女の子のウィスパーボーカルと、「なんじゃこりゃ!」的なインパクトがすごい1曲。アレンジから何やら畳み掛けてますよね。最初聞いたとき「相対性理論」の曲かと思った人も多いんじゃないかと思いますが、それにも負けず劣らずな「奇妙」っぷり。この声とファンクの組み合わせは新鮮ですよね。この曲の中盤あたりからちょろッと出るモロ、ファンク感あるリズムだったりと短い時間の楽曲の中にもかなり巧みに入れ込んだアレンジもかっこいい。「オトコ臭くないレッチリ」、これ結構、言い得て妙だなんて自分で思ってます。
注目のおすすめ邦楽アーティスト その6
「日本の民謡」をテーマに、巧みなアレンジを施したポップソング
キヲク座
「かごめかごめ」や「たきび」など小さい頃聴いた事あるような民謡をモチーフに、それを大胆にアレンジしちゃった「キヲク座」という2人組のアルバム「色あはせ」。なかなか興味深い、ユニークなテーマですね。こういう大昔の民謡とかは、今と違って三拍子の曲が多かったりとか、ちょっと馴染みが薄そうなリズムの楽曲が多い気がしますが、その辺を感じさせない空気感ある音色がなんとも心地よいです。全体的にアコースティック感のある楽器アレンジが中心となっていて、民謡の持つハートウォーミングな感じを受けつつも、ちょっと一癖あるアレンジがピリっと、スパイスのようになっている気がします。ちなみにミキシングエンジニアには、むかし「シカゴ音響派」とか言われてた時もありましたが、その代表格バンド「Tortoise」のジョン・マッケンタイアが参加しているそうで、この辺の人選もシブい!そう言われると確かにジョン・マッケンタイアが所属していたバンド「Sea and Cake」っぽさもなんか感じます。民謡をリアレンジする、というとこは流れで言うとジム・オルークとかも好きそうなテーマですよね。
と、今回は当サイトが注目する6組のおすすめ邦楽アーティストをピックアップしてみました。あなたはどのアーティストがお好み?