オランダのDJ・プロデューサー「アフロジャック」。昨今の世界的に大流行しているEDMをはじめとしたダンスミュージック界でも、大人気を誇る存在。またもやニュースにもなってましたが、2015年発表の人気DJ年収ランキングでも10位の1,600万ドル(19億円)とスゴイことになってます。昔だったら「ロックスター」と言ったんですが、最近はすっかりDJの時代ですねえ。
さて、そんなアフロジャック。今年の夏に出したシングル「SummerThing! (feat. Mike Taylor)」がまた、EDMなのにちょっと爽やかな印象の曲になってます。
EDMというと、シンセフレーズをゴリ押しするサウンドが特徴的で、最近はCMやJ-popのアーティストにもEDM風な曲が出てくるようになってきましたが、去年あたりからEDMも今までのシンセゴリ押しが落ち着いてきて、ピアノやギターなどのアコースティックな音色を入れた曲が多くなってきた印象ですが、この「SummerThing!」もイントロから始まるギターがキャッチーな一曲。最初は生楽器から始まり、徐々にシンセを足していく、というのが最近の流行っぽいですね。
今年の夏のアンセムとなりそうな好きな曲の一つですが、個人的にひとつ気になるところがあるんですよね。それは、歌終わりの盛り上がりのドロップのトコロ。ここがなんか肩すかしをくらったような感じがしませんか?軽快なギターで始まり、シンセのSAWベースのブリブリ感で「さあ、ここから!」って時に意外とスカスカな感じにするという。EDMは確かにワンパターン感があるので、「あえて」そうしなかった、というような気もしますが、なんかちょっと物足りない。出来れば、ドロップの部分もこのギターのフレーズを残しつつビートを利かしたものが良かったなあ、などと勝手に思っていて、そういうリミックス作っている人いないかな、と探してみたらいきなり見つかりました。という訳で前置きが長くなりましたが、オリジナルよりもイイ!?な「SummerThing!」のリミックスをご紹介。
Afrojack Ft. Mike Taylor – SummerThing! (Rumor Has It Remix)
いいですね〜このリミックス。まさに「これこれ!」なミックス。ボーカル部分はほぼ「まんま」で(若干スラップベースの音が強めにされているような気がしますね。それがまたイイ)、肝心のドロップはギターのフレーズを残しつつ、サックスのソロがメロディアスなハウスにリミックス。個人的にはオリジナルより好みです(笑)
Afrojack – SummerThing! (Feat. Mike Taylor) [Mavo North Remix]
お次はこちらのリミックス。これもドロップ以外はオリジナルに近いです。肝心のドロップはちょっと南国風というか、爽やかなハウス色が強いアレンジに。でもシンセのフレーズが東洋風というか、YMOっぽい音色とメロディがノスタルジックでありクセになる感じ。
Afrojack – SummerThing! ft. Mike Taylor (Savid bootleg)
最後は直球EDMなものを。相変わらずボーカル部はまんまですが(というかこの曲の場合、いじらない方がいいですよね)、ドロップは結構正統派なEDMといった感じ。こういう奇をてらわないのもやっぱり聴いてみたいかな、と。
と、3曲をピックアップしてみました。あなたはどれがお好み?