最近の洋楽シーンを見てて気づいたのはおじいちゃんアーティストがアツイ!十分すぎる実績と経験を併せ持ち、なおかつ衰えを感じさせない、2015年も注目の洋楽界の巨匠2人を今回はピックアップ。
ポップ、ジャズシンガーの巨匠「トニー・ベネット」
先日のグラミー賞のレディーガガとのデュエットも記憶に新しい、ポップ・ジャズシンガー界の巨匠、トニーベネット。1950年代から活躍し、アメリカンポップス界のスター、シナトラにもその実力を認められたベテラン中の大ベテラン。このグラミーでのパフォーマンスを見て驚きますが、現在、御歳88歳!この年齢で、この声、歌唱力は化け物クラスですね。レディーガガもアメリカらしい、かなりパワフルな歌声が特徴ですが、トニーベネット負けてないというか、この二人の掛け合いがものすごい合ってますよね。グラミーのパフォーマンスといえば、演出も大掛かりでかなり凝ったパフォーマンスをやるアーティストが多くて、それがグラミーの醍醐味だったりしますが、このレディーガガとトニーベネットのパフォーマンスはセットも特に無く、シンプルなバンドセットでジャズをやる、というパフォーマンスですが逆にこれが新鮮というか、演奏だけで完全に圧倒しちゃってます。ガガのトニーベネットを讃えるような表情もすごくいい。
ダンスミュージックの巨匠「ジョルジオ・モロダー」
続いてピックアップするのはダンスミュージック界の巨匠、ジョルジオ・モロダー。1970年代からドナサマー等のプロデューサーとして活躍し、ディスコミュージックブームの立役者として、また、映画「トップガン」や「ネバーエンディングストーリー」等のサウンドトラックを制作したジョルジオ・モロダー。近年はダフトパンクにもフィーチャーされ、再び注目が集まってますが、このビデオの曲は今年発表されたニューシングル「Right Here, Right Now」。ボーカルにエレクトロポップシーンのアイコン的存在、カイリー・ミノーグを起用した今作ですが、聞いてみると分かるようにめちゃめちゃ今っぽいサウンドにきれいなメロディが乗った曲になってます。で、このジョルジオ・モロダーは現在、御歳74歳!74歳でこの感性は驚愕レベル。音だけ聞いたら、とてもおじいちゃんが作ったとは思えないですよね。とはいえ、現在活躍している若手のミュージシャンもジョルジオ・モロダーには多大な影響を受けているはずなので、見方によれば、こちらの方が現在のダンスミュージックシーンのコアであるということも言えますよね。そして、2015年の4月あたりに30年ぶり(!)のニューアルバムが控えているそうですが、その参加アーティストも前述のカイリー・ミノーグの他、ZEDDとのコラボレーションでもお馴染みのマシュー・コーマやFoxes(フォクシーズ)、先日のグラミーのパフォーマンスも印象的だったライブでも後ろを向きながら歌う、顔を見せないシンガーのSia(シーア)、最近ノッているシンガーのCharli XCX、ちょっと懐かしいブリトニー・スピアーズなどのアーティストなど、かなり面白いメンツを呼んだ作品となるそうです。このメンツだけでもかなり聞いてみたくて期待感ありますよね。発表が待ち遠しいです。
と、2015年にアツイ、おじいちゃんアーティストを2人ピックアップしましたが、どちらにも言える事は経験に裏付けされた実績と、いくつになっても進化を図る向上心や努力、そのあたりは本当に尊敬に値しますね。