Project Description
スマホケース商品概要
人の思い出のエピソードを基にデザインされたiPhoneケース「MIRROR」。実際にあった思い出のシーンや想いをネット上で募集し、ビジュアルに落とし込みました。一つ一つのストーリーにある、一つ一つのデザイン。「MIRROR」が伝えるものはデザインの裏側にある、人の想い。それは誰かの気持ちを映す、不思議な鏡のよう。
本商品は、グラフィックデザインやweb・映像・音楽等の企画制作を行うVIADUCT Ltd. と Tracks&Stores Inc. の2社のデザインによるコラボ商品。
ストーリー・デザイン概要
ある中学生の女の子のお話。猫と星とふとんと歴史。そんな、なんの繋がりもなさそうなものたちが、点となって線に繋がる、ちょっと不思議な思い出のシーン。
Story
ある日の夜のこと
汗ばむような昼間を過ごしても、近頃の夜はかなり涼しい。それどころか日によっては、もう寒いくらいだ。
中学生の私は、最近になって与えられた自室に籠って試験勉強をしていた。一階にあるリビングからは、楽しそうに家族の談笑が聞こえてくる。でもそれも、だんだん静かになってきて、ああ、みんな寝たのだろう。いいなあ。明日の試験、大丈夫かなあ。教科書の山を見て私の口から自然とため息がもれた。
教科書がある時代の終わりを説明したとき、ふと、飼っている猫のことが頭をよぎった。1 年前から飼い始めたクロは、この頃夜遊びを覚えてなかなか帰らない。玄関はとうに鍵が閉まっていて入れないから、彼女は夜遅くまで明かりがついてる私の部屋を頼ってやってくる。真剣に教科書とにらめっこをしていると、ふと窓の外から聞こえる「開けて」の鳴き声。
「おかえり」と開けてやると、部屋にとび入り、嬉しそうに暫く勉強の邪魔をしてくる。
そんな彼女が、まだ帰ってこない。おかしいな、いつもならもう帰ってきて私のふとんで丸くなって寝ている頃なのに。
ノートに三回戦の年号を書いたとき、いてもたってもいられなくなって窓をあけた。
「クローー!クローー!」…
大声で名前を数回呼んでみたけど、外は虫たちの鳴き声が微かにするだけだ。まあ、珍しいことでもないか。ある日、どろんこになって真夜中に帰ってきた彼女のことを思い出して、また新しい遊びを見つけたのだろうと、呼ぶのをやめた。
静寂の中、徐々にまた聞こえだした虫たちの声に耳を傾けていると、ふと、星たちに気づく。満点の星空。息をのむほどの星、星、星。しばらく眺めていると、夜空を大きく星が横断した。
「あ!」
もう一回流れるのを見たくて、いてもたってもいられなくなった私はふとんを手にとり玄関の外に飛び出した。庭に布団を敷いた私は、空に向かい合うようにして、寝転がった。目の前に広がる、無数の星たち。
ひとつ、またひとつ。いったいどこからどこにいくのだろう。流れるときだけ、その存在をしらしめてくる。あのときの武将たちも、同じ星を見たのだろうか。それはどんな状況だったのだろうか。多分、その時からは考えられないくらい私の生きている世界は平和なんだ。クロがまだ帰ってきてないことを除いて。
するとまた、画面右下のほうで小さく星が流れた。そしてどれくらい時間がたったのだろう。そろそろ家に入ろうと起き上がろうとした、そのとき、
「ニャー」「ニャー」とどこからか、嬉しそうに私を見つけてクロが近づいてきた。
「おかえり。家に入ろう」
泥だらけの彼女を抱えて、私は静かに玄関の扉をあけた。
Author by anonymous
Spec
- iPhone5/5c/5s/SE/6/6s/6plus/6s plus (iPhone 6plusのみ価格は¥3,480)
- Xperia Z5(SO-01H/SOV32/501SO)
- Xperia Z5 Compact(SO-02H)
- Xperia Z5 Premium(SO-03H)
- Xperia Z4(SO-03G)
- Xperia A4(SO-04G)
- Xperia Z3 Compact(SO-02G)
- Xperia Z3(SO-01G・SOL26・401SO)
- Xperia Z2(SO-03F)
- Xperia A2(SO-04F)
- Xperia A(SO-04E)
- Xperia Z1f(SO-02F)
- Xperia Z1(SO-01F/SOL23)
- 素材:ポリカーボネート
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