ネット通販で買い物をする、というのも日常的になりましたが、商品の実物が見れないネット通販では「写真」での見せ方がとても重要ですよね。セオリー通りに写真を撮るなら白バックやモデルに商品を持ってもらったり、着用してみたりというのが王道ですが、今回は写真の撮り方のアイデアが面白い、商品写真をピックアップ。
こちらは「牛肉柄」のiPhoneケースの商品写真。この商品の特徴をユニークな視点で捉えていますね。牛肉プリントが結構リアリティあるものなので、こうやってお皿に盛ると一瞬それっぽく見えるし、その後の「お皿にiPhoneケースが盛られている」という違和感が、この商品の強い印象に繋がってます。「違和感」を演出すると一度見たら忘れられないようなインパクトのある商品写真になる、という良い事例ですね。
こちらはサングラスの商品写真。サングラスの場合、普通は「掛ける」写真にしますが、この写真はあえて掛けずに、モデルが手に持ってるというユニークなアイデア。しかも遠近感を上手く利用して「サングラスを掛けている」ようにも見えるし、人物との距離でモデルをボカしてサングラスだけにフォーカスを合わせているので、自然と商品に一番目がいくようになっている、というのも上手。
こちらは茶葉の商品写真。お茶とともに「茶葉」自体も画面に入れているのがポイントですね。どちらかと言えば、茶葉メインのカット。そうすることによって、カップに入ったお茶よりももっとフレッシュな印象に見えますね。この場合は普通、お茶をメインのカットにするところを茶葉にフォーカスすることによって他商品とのイメージの差別化にも繋がってます。
こちらは腕時計の商品写真。この写真は「見ただけ」で商品の特徴がすぐに分かる、とてもいいアイデア。これだけ写真だけでわかりやすい情報を伝えられると、言葉はいらないというか、どこの国の人が見てもすぐに理解できるという点が素晴らしいですね。「商品の特徴」を絞って、それをわかりやすく伝えるという事が重要だなと思わせる良い事例です。
こちらはタトゥーシールの商品写真。これも商品の特徴を上手く利用した写真。こういったちょっぴりセクシーなカットはアイキャッチ的にも強いですし、たくさんの写真を並べているところに置いても埋もれにくいですね。
こちらはカメラレンズの商品写真。こういった商品は白バックなどのカットが普通ですが、こんな風に公園のベンチの上に置いたようなシーンを演出することにより、利用しているイメージが浮かんできます。「利用シーン」を演出するのは定番ですが、カメラレンズのような商品にもこういった手法を使うと、かなりイメージしやすいですね。
「ブツ撮り」というとちょっと地味な写真のイメージがあったりしますが、これらの写真は「ブツ撮り」をアイデアでワンランク上げたような、イメージ写真でもいけるクオリティがありますよね。上手く撮る、というスキル的なことよりも、こういった商品の特徴を引き出すアイデアで、見え方もだいぶ変わってくるという良いお手本です。