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思い出と想いで彩られたiPhoneケース「MIRROR(ミラー)」。ひとつひとつのプロダクトに一人一人の思い出のエピソードがあるモバイルケースですが、「MIRROR」自体にも、生まれるまでのちょっとした物語があります。そんなショートストーリーを「鏡の裏側」と題して少しづつ紹介していきます。

最初のコンセプトは「好きな色を組み合わせられるモバイルケース」

「MIRROR」が生まれる5ヶ月ほど前の2014年11月。QUAELの新商品として出すプロダクトのアイデアの幾つかの一つにiPhoneケースがありました。

でも、ただiPhoneケースを作っても面白くない。そこにQUAELっぽさを加える為のスパイスが必要だと考えていました。そこで最初に思いついたのが「ユーザーが色や柄の組み合わせを自由に選べるモバイルケース」というもの。これはiPhoneケースのレイアウトを2分割とか16分割に区切ったフォーマットを作り、そのスペースにあらかじめ用意された数種類のパターン柄や色をユーザーがwebサイト上で自由に選べるというもの。さらに「レイヤー」の要素も入れて、その上にも違う色や柄を乗せられる事(乗算効果ってやつですね)により、シンプルなものから予想外の複雑な柄などが出来るようにしたら、おもしろいんじゃないかと思いました。今思うと、某スニーカーブランドがかなり前からオリジナルのスニーカーを発注できるサービスをやってますが、それのiPhoneケース版というイメージに近いかもしれないですね。

その時のメモ。色がカスタマイズできるというアイデアの他には、レザーやファーを張り合わせたものというのも。字が汚いのはご愛嬌。メモの一部には関係ないことも書いてあります。

この「色をカスタマイズできる」というコンセプトを基本に、「ユーザーが好きな色をリクエストできる」なんていう機能も付けようかと思っていました。例えば、カラーバリエーションが発売当初は黒とか白だけ、みたいにあえて少ない種類しか用意しなくて、そこに一般のユーザーが「この色を追加して!」みたいに、webページのフォームで好きな色をリクエストすることが出来る。そして、その色のネーミングもユーザーが決められて、そのまま商品名になる。例えば「○○ブルー」みたいに自分のニックネームとかが入れられるようにする、とか。そういう仕掛けを入れると、お客さん自体も「自分も商品開発に携った!」みたいな感覚になっておもしろいんじゃないかなぁ、と思ったんですね。(このあたりのコンセプトは「MIRROR」にもバッチリ反映されていますけどね!)

と、このアイデアが思いついたのが2014年の11月あたりだったかと思います。今でもまあまあ面白いアイデアかな、と思うトコもありますが、このアイデアを思いついてから数日経つと、「やっぱ、なんか違うかも」と思ってしまうのも、またよくある事。

「デザインのシステム」としては面白いかもしれないけど、面白いのは「見た目」だけじゃないのか?と、ちょっと悩んでしまう訳ですね。悪くないと思うけど、なんか違うんだよな〜、と。で、結局行き詰まってこの後、このアイデアは1ヶ月ほど放ったらかしの憂き目に遭うようになります。(そのまま忘れ去られるアイデアも、また多い。。)

その後にふと「思い出で彩られたiPhoneケース」というキャッチフレーズを突然思いついて路線変更するに至るんですが、そのお話はまたの機会に。

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