Project Description
スマホケース商品概要
人の思い出のエピソードを基にデザインされたiPhoneケース「MIRROR」。実際にあった思い出のシーンや想いをネット上で募集し、ビジュアルに落とし込みました。一つ一つのストーリーにある、一つ一つのデザイン。「MIRROR」が伝えるものはデザインの裏側にある、人の想い。それは誰かの気持ちを映す、不思議な鏡のよう。
ストーリー・デザイン概要
小さい頃、母が淹れてくれた暖かいココアが大好きだった「私」。その母と、実は血の繋がっていない事を知ったのは中学生の頃だった。そこから「私」は徐々に母を遠ざけるようになっていく。それでも母は家族であろうと努力する。そんな二人の間を繋ぐものは、一杯の暖かいココアだった。
Story
冷めないココア
小さい頃からココアが好きだった。私が何かお手伝いした時や、おもちゃをちゃんと片付けたりすると、母はよくココアを作ってくれた。偉いね、と褒められて飲むココアはいつもおいしかった。
母が実の母親じゃない事を知ったのは中学生の時。それ以来、距離を置くようになった。家に帰るのが嫌で、夜まで友達と遊ぶようになった。
特に嫌だったのは、家族が寝静まった時間に家に帰ると、いつもダイニングにココアが置いてあったこと。それが、私を物でつっているような気がして腹立たしかった。毎回毎回、帰るたびにテーブルの上には冷めたココアがあったけど、私は一度も飲まなかった。正直鬱陶しくて、早く私の事を嫌いになってほしいとさえ思っていた。
それでも、ココアはいつまで経っても無くならなかった。
ある時、私とあの人は不登校の事で学校から呼び出された。担任に謝ってばかりいる姿を見て、私はさらに不機嫌になった。学校を出た後、すでに暗くなっていたからか、あの人は夜ごはんを食べて帰ろうと言った。行きたくなかったが、どうせ叱られるだけだし、いっその事、私も言いたい事を言って、見捨てられてしまおうと思っていた。
でも、ファミリーレストランに行っても何も言われなかった。ただずっと黙りながら、向かい合って食事をしていた。
食べ終わったら、店員がココアを持ってきた。私は無意識のうちにココアを頼んでいたことが恥ずかしくなった。それを見たあの人は「ココア、小さい頃から好きだったよね」と小さな声で言った。私は答えない。でも、小さい頃の私とココアの記憶を、ひとつひとつ探るように、ゆっくりと話し続けていた。
私は俯いたまま黙っていたが、その声がだんだんと小さくなっていったのに気づいた。あの人は、泣きながら話していた。言葉になっていないのに、そのまま話し続けていた。
私は、泣いているのがばれないように、ずっと自分の膝を見続けていた。
私はココアが好きだ。どんなものでも。たとえ冷めたとしても暖めなおせば、甘く暖かいカカオの香りが、私を優しく包みこんでくれるから。
Author by anonymous
Spec
- iPhone5/5c/5s/SE/6/6s/6plus/6s plus (iPhone 6plusのみ価格は¥3,480)
- Xperia Z5(SO-01H/SOV32/501SO)
- Xperia Z5 Compact(SO-02H)
- Xperia Z5 Premium(SO-03H)
- Xperia Z4(SO-03G)
- Xperia A4(SO-04G)
- Xperia Z3 Compact(SO-02G)
- Xperia Z3(SO-01G・SOL26・401SO)
- Xperia Z2(SO-03F)
- Xperia A2(SO-04F)
- Xperia A(SO-04E)
- Xperia Z1f(SO-02F)
- Xperia Z1(SO-01F/SOL23)
- 素材:ポリカーボネート
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