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このビデオの2つのスゴイ謎を考えてみよう

今話題騒然のPV、アメリカのバンドOK GO「I Won’t Let You Down」がすごすぎる。彼らのPVはいつも話題になる面白いアイデアの作品が定番になってますが、今回のはちょっとすごすぎ。制作には数年前に話題になったビデオ「森の木琴」の原野守弘やperfumeのPVをいくつも手がけている関和亮(その関係か冒頭にperfume本人も出演してますね)、OK GOのボーカル、ダミアンも参加しているそうです。

とにかく一回見ると、ちょっと度肝を抜かれるこのミュージックビデオ。見ていて個人的に気になった「2つの謎」についてちょっと考えてみました。

謎1 メンバーの乗ってるあの乗り物は何?

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冒頭からメンバーがダンスしながら乗っているやたらとスムーズに動く謎の乗り物。まず最初に「なんだこれ?」ってなるポイントですよね。これはホンダの「UNI-CUB(ユニカブ)」という製品だそうです。体を傾けて移動する乗り物との事。これに乗りながらダンスやらをワンカットで撮影したというのは、ものすごいリハーサルをこなしたんでしょうねえ。

ちなみにこういった実験的な製品を使ったPVで思い出すのは、BECKの「Hell Yes」のビデオですね。あれはソニー製のロボットでしたが。

 

謎2 あの映像はどうやって撮っている?

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滑らかに視点が移動するアングルも心地いいこのビデオですが、これもどうやって撮っているのか気になる所です。冒頭部のメンバーを捉えながら滑らかに後ろに移動するシーンを見た時は「ステディカム」という手ぶれを無くす三脚のような機材を使っているのかと思いきや、上の画像のようにアングルがそのまま上空視点になった所を見ると「ドローン」と呼ばれるカメラ付きのラジコンヘリで撮影しているようですね。最近はこのような機材でも結構なお手頃価格で出ているので、よくテレビ番組でもやたらと空撮のシーンが出てくるようになった気がします。ドローンは下記のビデオを見ると分かりやすいです。

こんなシーンでもCGは使ってない!

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最初見た時はちょっと信じられないくらいでしたが、CGは使ってないそうです。中盤から後半は傘を持った無数の人が様々な模様を作って上空からのアングルで見せていますが、確かに地面に目張りがしてあるのが見えますし、実際に人が動いてるんでしょう。編集時点で早回し処理をしているのは、曲のテンポと機械や人の動きがついてこれないからではないですかね。撮影時はおそらく曲をスローにして撮影したんじゃないかな、と。

それにしてもラストのまるで電光掲示板みたいな表現は、ちょっと人力とは思えないほどの手の懲りようですね。。人工プロジェクションマッピングというか。圧巻です。

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こんなのはCGでやれば全然簡単なものですが、これを人力のみ、しかもワンカットで、という所こそこの作品のスゴさですよねえ。これをCGでやったらつまらないもの。

 

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